大規模な水虫調査の内容とは?
日本人の4人に1人、つまり男性・女性を含めた全体の25%は、足の裏が水虫になっているという調査結果があります。
その調査は2007年の春に行われました。日本臨床皮膚医会が、所属する全国の皮膚科クリニックに調査を依頼したのです。
その調査内容は、実にシンプル。
皮膚科には水虫の治療に訪れる患者さんはたくさんいますが、調査対象は水虫以外の症状で来院した患者さん。
調査総人数は347,000人にも及びました。
調査対象の患者さんの足裏からサンプルを採取し、白癬菌が存在するか検査したのです。
・・・そのデータを検証した結果、全体の約25%の患者の足の裏から白癬菌が検出されたのです!!
水虫の治療に来院しているわけではない=水虫の自覚症状がない、ということ。水虫の自覚症状がない人の25%が水虫ということは、水虫の自覚症状がある人を加えたとしたら、日本人の水虫保有率は25%よりも高くなる可能性すらあります。
なぜ水虫の自覚症状がないの?
水虫の自覚症状がないのには理由があります。
足が痒くなって、皮膚が剥がれたり、水膨れができたりしたら、それはもう明白な水虫状態です。ですが、水虫の中には痒くならないものもあるのです。
足の裏の皮膚が硬くなったり、かかとがひび割れてしまうタイプの水虫があります。このタイプはまったく痒くないので水虫だと気づきずらいでしょう。
同様に爪に白癬菌が侵入する「爪水虫」も、まったく痒みがないので自覚症状がありません。爪の色がなんだか変だったり、爪の質感が変わってきたりしたら、それは爪水虫が原因かもしれません。
かかとがひび割れて硬くなっていたり、爪が白濁していたら、それは白癬菌が原因かもしれません。
10人集まれば、その内の2~3人は水虫ということなんですね。
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