水虫の治療方法と注意点

白癬菌が血液に入り込む!?水虫の周りが傷ついたときの注意点。

本気でにの治療に取り組み始めて数カ月が経過しました。

最近では爪水虫根絶のため、爪切りよりも高い頻度で、鉄ヤスリで爪を削っています。

白癬菌で白濁した爪部分を取り除いた後に、有効成分を塗布した方が効果が高いといわれているからです。

ですが・・・

やりすぎました!!

爪水虫をヤスリで削って大出血!

kizu

ヤスリの使い過ぎで皮膚まで削ってしまいました。

爪の右側がパックリと切れてしまい、赤い皮下組織が見えています。

写真撮影時は血が止まっていますが、傷つけた直後はかなり出血しました。

 

私の爪水虫は爪の両側面が特にひどいので、そこを重点的にヤスリで削った結果です。

皮膚は傷つけないように注意深くやっていたつもりでしたが・・・ちょっと油断しました。

傷口から白癬菌が体内に侵入しないのか?

画像を見ればわかりますが、傷はけっこう大きく、深いものでした。

そこでちょっと不安に思ったのが「この傷口から白癬菌が血液に侵入しないのか?」ということ。

たとえば、歯周病が進行した人の口の中が傷つくと、その傷口から歯周病菌が体内に侵入し、心筋梗塞などの病気の原因になるといわれています。

献血をする際も、3日以内に歯医者に行って歯の治療をしていないか聞かれます。これは歯の治療で口内が傷つくと、そこから口内細菌が血液に侵入するため。細菌が血液に移動すると「菌血症」になってしまう可能性があるからです。

 

同じことが、水虫の足にもいえるかもしれません。

水虫の部分が傷つくと、そこから水虫の原因である白癬菌が血液内に移動して、全身で悪さをする可能性もあるのではないでしょうか!!?

血液内の好中球が真菌を食べる!

血液の中に細菌が侵入するのを菌血症と呼びますが、真菌(カビ)が侵入した場合は真菌血症と呼びます。

白癬菌は真菌の一種なので、もし血液の中に入ったら真菌血症になってしまうかもしれません。

 

・・・とはいえ、実際には真菌血症の危険性はほとんどゼロといっていいでしょう。

なぜなら、血液の中には白血球の一種である「好中球」(こうちゅうきゅう)が存在しているからです。

 

好中球は血液から体内に侵入してきた細菌や真菌を食べてしまいます。これにより、外敵から身体を守っているのです。

たしかに、血液内の好中球が何らかの理由で減少してしまうと、真菌血症のリスクは上がります。それでも真菌血症のほどんどは「カンジダ」や「トリコスポロン」という真菌が原因であり、白癬菌であるケースはほぼありません。

もし水虫に悩まされている個所が傷ついたとしても、そこから全身に白癬菌が回って重い病気になる、なんて心配はしなくていいでしょう。

水虫部分が傷ついた場合の対処法

皮膚が傷ついている場合は、基本的に水虫薬の使用は控えます。

以前、傷が付いているところに市販の水虫薬を塗ったことがありますが、傷に染みて痛かったです。やっぱり使わない方がいいみたいです。

多くの水虫外用薬には「傷やはれもの、湿疹等、異常のある部位にはお使いにならないでください」と、注意書きもされています。

 

傷口を清潔に保ち、傷がふさがらないうちは薬の使用は控えます。ちゃんと傷が治ってから改めて使い始めましょう。

もしどうしても水虫や爪水虫の治療を続けたい!!ということであれば、ココナツオイルを塗布するのが有効です。ココナツオイルは天然成分で傷に塗っても大丈夫。白癬菌への殺菌効果も十分にあります。

傷口をカバーしながら、同時に水虫対策にもなるでしょう。

まとめ

たとえ水虫の症状が酷い箇所が傷ついたとしても、そこから白癬菌が侵入して病気になるという可能性は殆どないと考えていいでしょう。

血液には外敵(細菌・真菌)を除去する優れた機能が備わっているからです。

 

傷ついたとしても焦らず、傷への水虫薬の塗布は控え、傷口が完全に治癒してから水虫の治療を再開しましょう。

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