爪水虫の治し方

爪水虫(爪白癬)を治すために皮膚科に行ってきた感想と治療画像

私は長年、右足が爪水虫(爪白癬)に悩んできました。

一念発起して自宅で自力で爪水虫を治そうと、ネットで評判の良い爪ケア商品を使い続けました。

 

爪水虫になると爪の表面が白っぽくなったり、分厚くなったり…水虫のような”痒み”はないのですが、見た目が悪くなります。

ちゃんとケアした結果、爪の状態はかなり改善し、見た目もすごくキレイになりました。

 

その経過については、下記の記事にまとめてあります。

にごり爪に効かないの?クリアネイルショットαを1年間使ってみた感想と悪評の原因

 

確かにキレイにはなったのですが…小指の爪だけが重症で自力で治すことができませんでした。

「小指の爪だけなら放っておいてもいいかな~」

そう半ばあきらめ、数年が経ちました。

 

ですが、やっぱり他の爪がキレイになったのに小指の爪だけ汚いままだと気になる!!

なので、皮膚科を受診して内服薬を使ってしっかりと爪水虫を治そうと決心しました。

この記事では、爪水虫の治療のために病院(皮膚科)に通院した記録と、爪水虫を治療した結果を画像を使って紹介します。

 

*私自身の爪水虫画像を紹介するので閲覧注意です。

まずは爪水虫の治療前の画像を紹介します。

皮膚科を受診した顛末を紹介する前に、まずは私自身の爪水虫の状態を紹介します。

 

最初に紹介するのは爪水虫を何年も放置し続けてすっごく汚い状態の足の爪。

これは2016年の7月ごろに撮影した画像です。

数年放置した爪水虫

爪の表面が白く汚い。

爪も白濁している。

小指の爪は爪で深く切っていますが、どれだけ切っても痛くない。

爪白癬に侵されたせいで、原形をとどめていないくらい分厚く変形しています。

重症の爪水虫

小指の爪水虫はかなり重症です。

 

こんな状態から自力で爪水虫を治そうと1年間努力しました。

ティツリーオイルや竹酢液が配合されたクリアネイルショットαを1年間毎日爪に塗り続けたのですが…

 

その結果がこちら。

これは2017年7月ごろに撮影した画像です。

クリアネイルショット使用後の爪水虫

クリアネイルショットαのおかげで、ほどんどの爪の表面がピンク色でキレイになっています。

白濁した爪も改善されているのがわかりますね。

 

ですが、もともと重症だった小指の爪だけは変化なし。分厚く変形したままでした。

1年間頑張っても改善が見られないので、小指の爪だけは諦めるしかないと、このまま放置していました。

 

…で、それから約2年が経過。

ふと、小指の爪水虫もちゃんと治そうと思い立ちました。

やっぱり爪水虫のままだと、足の裏の水虫が再発するリスクだってありますし、家族に感染させてしまうかもしれませんからね。

 

皮膚科を受診する前に撮影した爪水虫の画像がこちら。

撮影は2019年5月です。

皮膚科に行く前の爪水虫

爪のケアについては2017年7月に爪ケア商品を使い終わって以降、ほとんど何もやっていません。

ですが、爪の状態はおおむね良好ですし、見ればわかる通り悪くなってもいません。

小指以外は。

 

爪水虫の小指の爪は伸びましたが、分厚く、白く白濁しているのがわかります。

小指の爪水虫

こんな爪でも、皮膚科でしっかりと治療すれば、薄くてキレイな爪になるのでしょうか??

私自身でもって検証したいと思います。

爪水虫治療のために皮膚科に行ってきた感想

選んだのは、自宅から最も近い皮膚科。

行ったことがないので初診です。

そこは予約などをやっていないので、保険証を片手にいきなり入ってみました。

 

「すいません、診察を受けたいんですけど…」

そう受け付けの女性に告げると、問診票に記入して待つように言われます。

問診票には名前や住所と共に、爪水虫で受診すること、持病や今飲んでいる薬などを正確に記入しました。

問診票を受け付けに渡してから、待ち続けること1時間近く…。

やっと名前が呼ばれました。

 

診察室に入ると、目の前にちょっとした台があり、その上には清潔そうな白い紙がひかれています。

おそらくここに自分の足を乗せて診察を受けるのでしょう。

自分の荷物を椅子の横に置くと、すぐに先生登場!

台の上に靴下を脱いで右足を乗せながら「右足の小指が爪水虫で、それを治療したいんですよね」と来院の理由を説明。

足の裏の水虫や、他の爪の爪水虫については自分でなんとかケアできたけど、小指だけは重症でどうにもならないと。

 

すると先生は小指の爪水虫部分をカッターのようなもので切り、その破片を採取しました。

そうして机の隣にある顕微鏡にその爪の破片をセットして、それを観察します。

「ああ、これはバッチリ、爪水虫ですね」

 

爪水虫の処方箋医薬品を処方するには、ちゃんと爪の中に白癬菌がいるかどうかを調べなければいけません。

爪を採取してなにか特別な検査をするのかと思ったら、もう10秒くらいでわかっちゃうんですね。

 

で、治療の方針を医師と相談しました。

 

爪水虫の治療には飲み薬(内服薬)と塗り薬(外用薬)があること。

内服薬の方が治癒率が高いこと。

自分もある程度は知識として持っていましたが、改めて知ることができました。

 

驚いたのが、爪水虫の塗り薬の治癒率はたったの15%なのだとか。

なので治癒率が8割くらいの飲み薬でしっかりと治したほうがいいということになりました。

 

処方されたのはネイリンカプセルという、最新の爪水虫の内服薬。

ネイリンカプセル

ネイリンカプセルは以前からあった爪水虫治療の内服薬に比べて肝臓への負担が少ないとのこと。

ネイリンカプセルについてはこちらの記事詳しく解説しています

副作用として、便秘になるかもしれないといわれました。

 

初回はネイリンカプセルを2週間分処方してもらい、終了となりました。(2019年6月1日からは4週間分を処方できるようになるとか)

後日、採血をして肝臓への影響をチェックする予定とのことです。

ネイリンカプセルの価格はけっこう高額!?

ネイリンカプセルの価格

ネイリンカプセルの価格は、14錠2週間分で12,990円。

た、たけ~!!

まあ、保険の3割負担で支払いは3,900円でした。

 

「3割負担でこの値段か!!?」

正直、けっこう高額だなぁ~と思っちゃいました。

 

ネイリンカプセルを3カ月のみ続けるということは…

3,900円×6=23,400円

まあ、けっこうな出費ですが、1度治せばもう再発することはないだろうと思い我慢します。

 

もし今、軽度の爪水虫であるのなら、重症になる前に自分でしっかりと足爪のケアした方がいいと思います。

そうしないと、完治するまでにけっこうな金額がかかっちゃいますよ!

 

というわけで、初回の受診についてはここまで。

どれくらい爪が変化するのか、これ以降の爪水虫の治療はどうなるのか、進展があればここに追記していきたいと思います。

2週間後画像

最初に2週間分のネイリンカプセルを処方してもらい、それを毎日飲み続けました。

そうして2週間後、再び皮膚科に行ってきました。

そのときの爪水虫の画像がこちら。

う~ん、あんまり変わってないような気が…。

2週間では見た目はあんまり変わりませんよ

とのこと。

 

この日も2週間分のネイリンカプセルを処方してもらいました。

1か月後の画像

ネイリンカプセルを毎日飲み続けて1か月(4週間)が経過しました。

病院に行くと先生が爪水虫の部分を採取し、検査してくれました。

その後の爪画像がこちら。

思いっきり爪がえぐられてます。

気持ち悪いッ!!!

 

ですが、爪水虫なので痛くはありません。

微妙に爪の根元あたりがキレイになっているような…いないような…。

まだまだわかりませんね。

 

と、ここでふと疑問に思ったことを先生に質問してみました。

「あ、先生。爪水虫の薬がまだ余っているのですけど、たとえば小指の爪をヤスリで削ってから塗布するのって効果ありますか?」

「それは是非やってください。白い部分を削って。」

ネイリンカプセルを服用するだけでの完治率は8~9割程度で、100%爪水虫が完治するというわけではありません。

より治療の確率を上げるためにも、外用薬も使った方がいいみたいです。

というわけで、昔みたいに小指の爪をヤスリで削って、そこに爪水虫ケア商品をすり込みました。

この日は最後に採血がありました。

ネイリンカプセルは肝臓に負担をかけるので、いちおう肝臓の数値を検査するのです。

負担をかけるといっても、他の爪水虫の内服薬に比べると負担は全然軽いとか。

この採血検査も引っかかった人はいないとおっしゃっていました。

 

この日は4週間分のネイリンカプセルを処方してもらいました。

次は、さらに1カ月後ですね。

2か月目の診察

2ヶ月間、毎日ネイリンカプセルを飲み続けた結果がこちら。

まだ完璧にキレイとは言い難いですが、最初よりは随分マシになってきています。

ネイリンカプセルは3か月のみ続けて治療は終了となるのですが、先生曰く、ネイリンカプセルというのは3か月飲んだからといって、3か月目に爪がキレイになるわけではないのだそう。

例えば面積の大きな親指は、3か月ネイリンカプセルを飲んでも、完全に爪がキレイになるのにトータルで1年くらいかかるようです。

小指の爪も同様で、3か月経過した後でも爪がキレイになっているとは限らない。

ネイリンカプセルは3か月で飲み終わったあとでも、体内で白癬菌にアプローチする成分が残っているということでしょうか。

 

「経過を見るために、薬を飲み終わった2ヶ月後に再び見せに来てください」ということで今回の診察は終了。

ちなみに前回の血液検査の結果も特に問題はありませんでした。

3カ月後の爪水虫画像

こちらがネイリンカプセルを使い終わった3カ月後の爪水虫画像です。

爪の周りがめちゃくちゃ汚くなっていますが、これは水虫薬エフゲンを併用して使っていたから。

皮膚科の先生に水虫薬が余っているのならネイリンカプセルと併用して使った方が治癒率が上がると聞いたので、使い続けていました。

エフゲンは爪水虫にもアプローチできる水虫薬ですが、肌荒れがヒドイというデメリットもあります。

 

肌は汚いですが、肝心の爪の方が以前に比べて随分キレイになってきた気がしますね。

 

とりあえず3か月でネイリンカプセルの服用は終了です。

次に皮膚科を受診するのは2か月後。

爪が健康になったか、爪の中に白癬菌がいなくなったかを調べるためにもう一度診てもらう必要があるようです。

3か月と2週間後

ネイリンカプセルの服用が終了して2週間が経過しました。

エフゲンによる肌荒れも落ち着き、だんだん爪も伸びてきました。

先端部分は白濁していて、爪水虫のなごりがあります。

が、新しく生えてきた爪は健康な気がしますね。

このまますべてが生え変われば、しっかりキレイな爪が取り戻せそうです。

5カ月後

ネイリンカプセルを飲み始めて3か月。

それから2か月後の爪画像です。

飲み薬を飲んでいないのに、あとから生えてくる爪は健康な状態になっています。

 

先日、再び皮膚科を受診してきました。

先生が小指の爪の間から微物を採取して、デスクの横にある顕微鏡で白癬菌の存在をチェック!

するともう白癬菌はいないとのこと。

「治りが早いね」

と言われました。

 

重症の爪水虫の場合、完治まで1年くらいかかることもあるのだとか。

爪の状態が5カ月前と今では全然違います。

 

もし重症の爪水虫に侵されていて、爪が変色していたり変形していたとしたら、皮膚科に相談してみるのもオススメです。

内服薬を飲み続けるのが面倒だったり、ちょっとお金がかかる部分ありますが、しっかりと爪水虫が治療できると思います。

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