爪水虫の治し方

注意!糖尿病で爪水虫になると危険な理由

糖尿病はインシュリンの分泌異常から慢性的に血糖値が高くなってしまう病気です。

血糖値が高い状態が続くと血管がダメージを受け、血管そのものが細く、狭くなってしまうことがあります。

特に指先、足先などの血管が細くなると真菌への感染リスクが高まります。

 

つまり糖尿病の方は水虫に感染しやすいんですね。

 

それだけでなく、糖尿病で水虫になると重症化しやすいといわれています。

なぜなら神経障害で足先の感覚が鈍っているので重症化するまで気が付かないから。

糖尿病由来のこういった足の病気のことを総合して「糖尿病足病変」(とうにょうびょうそくびょうへん)と呼びます。

水虫と侮って放置していると、痛みを感じたり、歩行困難になるほど酷くなってしまうかもしれません。

糖尿病+爪水虫で注意したいこと

もともと糖尿病が進行すると神経障害は発症し、足の感覚が鈍ってきます。

水虫は足の裏や指と指の間が痒くなるという自覚症状があるため、早期に発見できます。ですが神経障害で痒みを感じにくかったらなかなか自分が水虫だと気づきづらいでしょう。

また、水虫の原因である白癬が爪にまで侵入してしまう「爪水虫」(爪白癬)もまったく自覚症状がありません。

痒みもないし、痛みもない。

ただ爪がちょっと変色したり変形したりするだけ。

 

「老化で爪が変になったのかな?」

「合わない靴を履いていたからかな?」

なんて思っていたら爪水虫だった、なんてこともあり得ます。

 

ただ爪が変色したり変形するだけなら問題ないじゃないかと思うかもしれませんが、重症化すると実は危険。

足の爪は足先に体重をかけて動くときに”ささえ”となる、わりと重要な役割をもっています。

足の爪が変形してしまうと、力のかかり具合が変化し、転倒のリスクが上がります。

 

とくに高齢者ともなればかなり危険!!

 

糖尿病の方は足の状態を注意しておくのが大事です。

そしてもし、爪の形が変だったり、変色していたら、念のため皮膚科を受診してみましょう。

水虫や爪水虫は早めに治療すれば治りやすいです。

ちゃんと歩き続けるためにも、健康な足先を維持していきたいですね。

まとめ

糖尿病の方は白癬菌に感染しやすく、しかも自覚症状があまりないので水虫や爪水虫が重症化しやすい!

もし重症化してしまったら「糖尿病足病変」となり、適切な治療が必要となります。

もし心当たりがあるのならかかりつけの医師に相談するか、近くの皮膚科を受診しましょう。

 

糖尿病足病変にならないためにも、日頃からのフットケアを欠かさないようにするのも大切です。

足の裏についた白癬菌は24時間以内に流水で洗い流すだけで、感染リスクをほとんどゼロにすることができます。

毎日しっかりと足を洗う、それがいちばん大事ですね。

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