爪水虫の治し方

爪水虫は手の爪にもうつることはある?手の爪が汚くならないための予防方法

足の裏がめっちゃ痒くなる水虫。かなりの割合で水虫を持っている人はおり、高齢になればなるほどその割合も多くなるとのこと。

水虫といえば足の裏がかゆくなる、というイメージがありますが、水虫の原因である白癬菌は体中に感染する可能性を持っています。

「いんきんたむし」も白癬菌の感染が原因ですし、頭皮に白癬菌が感染すれば「しらくも」とも呼ばれます。

さらに白癬菌は足の爪、手のひら、そして手の爪にまでうつる可能性があるといっていいでしょう。

手の爪水虫の症状や注意点を紹介します。

手水虫(手白癬)の原因と予防方法

まずは、手水虫について簡単に説明します。手水虫になることが手が爪水虫になってしまう必須条件だからです。

といっても、手が水虫になるのはごく稀です。

足の裏が水虫になりやすいのは、一日中靴や靴下を履いていて湿気がこもりやすいから。水虫の原因である白癬菌は高温多湿を好みます。

ですが、手は常に外気に晒されていて乾燥しています。白癬菌の活動に適しているとは言えません。それに1日に1回、ちゃんと洗えば白癬菌が定着することもありません。

トイレに行けば手を洗うし、食器を洗ったりする機会もあるでしょうし、足に比べると手は圧倒的に洗う機会が多いもの。

だからこそ、手の水虫というのはとても珍しいんですね。

ですが、仕事上の理由などで一日中手袋をしなければいけなかったり、何らかの理由で手が清潔に保てない状況が続くと、足の水虫が感染する可能性もゼロではありません。

 

手の水虫も足の裏の水虫と同様に「かゆみ」や「水泡」ができます。手の表面がカサカサする場合もあります。

ただし、洗剤が原因の湿疹だったり金属アレルギー症状の場合もあるので正確に判断するには皮膚科の受診が必要でしょう。

もし見当違いの塗り薬を塗ってしまったら、手水虫の症状が悪化する可能性もあるので注意が必要です。

 

手水虫かどうかの自己判断は難しいですが、ある程度の予測はできます。

自分の足が水虫ではないし、家族にも水虫はいない、そんな場合は手が水虫に感染するリスクはほとんどないといっていいでしょう。

両手で同時に水虫のような症状があらわれた場合にも、手水虫ではない何らかの湿疹の方が可能性が高いと思います。

さらに手袋を使っているなど、手が常に高温多湿の状態に置かれていないのなら、手水虫になる要素はほぼないと思って良いです。よほど手を不潔にしていない限り。

手水虫の予防方法

手への白癬菌の感染を防ぐ方法はいたってシンプル。

  • 手を常に清潔に保つ
  • 手を乾燥させておく

これだけで十分です。

白癬菌は感染力が弱いので、たとえ自分以外の家族全員が水虫まみれだったとして、手を清潔にしているかぎり手水虫になることはほぼないと思います。

手に爪水虫は移るのか?

では次に、手の爪水虫について。

足の裏の水虫をず~っと放置しておくと、爪と皮膚が触れているところから白癬菌が硬い爪の中まで侵入してしまいます。

これが爪水虫発症のきっかけです。

皮膚との接着面が危険ですが、爪表面の傷から白癬菌が入り込むパターンもあります。

爪が白癬菌に侵されると、白濁したり、黄色く変色したり、分厚く変形したり、爪の表面に白いスジが入ったり、とにかく見た目が汚くなります。

もし酷くなってしまったら、サンダルを履いたりして爪を他人に晒すのに躊躇してしまうでしょう。

万が一手の爪が水虫になったとしても、同様の症状があらわれます。

足の小指の爪水虫画像です。白癬菌が感染して白濁して分厚くなっています。

 

ですが、もし自分が手水虫ではないとしたら、手水虫よりも先に爪水虫が発症する可能性はありません。

もし爪が変形したり変色しているのなら、爪水虫以外の原因である可能性の方が高いでしょう。

手が水虫になってしまう確率はすごく低いですが、手の爪が爪水虫(爪白癬)になる確率はさらに低いです。

 

「手に爪水虫はうつるのか?」

確かにうつる可能性はありますが、その可能性はかなり低いといえるでしょう。

手の爪水虫まとめ

理論的に考えて、水虫はまず足の裏に発症します。感染源のほとんどが家族から。プールや温泉からの感染も考えられますが、全体でみればごく少数となります。

足の裏が水虫になると、足の爪や手に白癬菌が付着する機会が多くなるので、爪水虫や手水虫になるリスクが上がります。

爪水虫は爪の周辺が水虫になってから何年も放置しておくとなります。2~3年程度で爪水虫になることはあまりありません。

そのため、手水虫はよほど手を不潔な状態にしておかない限り、ほとんど感染リスクはゼロといっていいでしょう。ただし、手が高温多湿の状態になる環境の人は、手水虫を予防するためにも手を清潔に保つ必要があります。

  • 自分や家族が水虫である
  • 常に手が高温多湿の状態に置かれている
  • 手が水虫になっていて、それを何年も放置している

こんな条件がそろっている場合に限り、手の爪水虫になる可能性があるといっていいでしょう。

 

「水虫はすぐうつる!!」

というイメージがあるかもしれませんが、実は白癬菌はとても感染力が弱い真菌です。

手の爪に水虫がうつる可能性はほとんどないといっていいです。

もし手の爪が分厚くなったり、濁って変色したり、表面が汚くなったとしたら、爪水虫以外の原因である可能性の方が遥かに高いと思います。

 

爪水虫っぽい症状については、詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。

おすすめ記事:爪水虫と間違えやすい、足の爪が変色したり変形する病気とは?

 

とにかく何が原因であれ、手の爪の状態が悪ければ、その症状の改善のためにも皮膚科を受診するのをオススメします。

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