爪水虫の治し方

ダマリンやブテナブロックなどの市販水虫薬が爪水虫に効かない理由と、爪水虫の改善方法

水虫になっても、何年も治療をしないで放置しておくと、水虫の原因であるカビ「白癬菌」が硬い爪の中まで侵入して爪水虫(爪白癬)になってしまいます。

長年、水虫に悩んでいるのなら、かなりの確率で爪水虫も併発しているでしょう。

爪水虫は普通の水虫とは違って強い痒みはありませんが、爪の色が変色したり、分厚くなったり、とにかく爪の見た目が悪くなります。

特に女性であれば、爪水虫になるとペティキュアが難しくなります。夏にサンダルを履いたり水着になったりと、足の爪を見られるときにもちょっと恥ずかしいですね。

 

この爪水虫、実は普通の水虫とは違って治療が厄介という特徴があります。

 

足の裏に水虫薬を塗るついでに、足爪にも水虫薬を塗りたくっても、爪水虫が改善することはないでしょう。

爪は硬いケラチンで構成されているので、白癬菌を殺菌する有効成分が浸透していかないからです。

市販の水虫薬は爪水虫には効果を発揮しない!!

ドラッグストアに行くと、ダマリンやブテナブロック、ラシミール、エクシブなどの様々な水虫薬が販売されています。

これらの水虫薬は、足の皮膚に感染した白癬菌には有効ですが、爪の中の白癬菌にはまったく効果を発揮しません。つまり、どれだけ爪に塗ったとしても爪水虫が改善することはありません。

クリームタイプ、液体タイプ、パウダータイプと、水虫薬には複数の種類があります。なんとなく、液体タイプであれば爪に浸透しそうな気がしますが…やっぱり爪水虫には利きません。

市販の水虫薬は、どれを使っても爪水虫に効果を発揮しないでしょう。

それに付属の説明書をよ~く読んでも、爪水虫に効果を発揮するという記載はありません。

このような爪水虫の知識は医師の中でも知らない人が少なからずいて、水虫用の外用薬が有効と考え、爪水虫の患者に処方しているところもあるようです。

 

また、最近では足の爪に特化した商品も多く発売されています。

エクシブきわケアジェル」や「ザンミーラネイル」などです。誤解を招きやすい宣伝をしていますが、これらの商品にも爪水虫を改善する効果は一切ありません。

 

爪水虫を改善させる商品はドラッグストアで販売されていませんし、改善方法はとても限られているのです。

爪水虫(爪白癬)を改善させる方法

もっとも確実で一般的な爪水虫の治療法は、皮膚科を受診するということです。

皮膚科を受診すれば、足の爪の状況によって適切な治療が受けられるでしょう。

治療法は大きく2種類。

内服薬と外用薬です。

内服薬は「テルビナフィン」や「イトラコナゾール」が有名。この薬を3か月~半年程度継続して服用し続けると、血液を通って有効成分が足爪に届き、内部から白癬菌を撃退します。

欠点は内臓に負担をかけること、副作用が出る場合があること、薬の飲み合わせによっては服用できないことが挙げられます。

 

外用薬で有名なのは「クレナフィン爪外用液」です。クレナフィン外用薬は硬い爪の中にいる白癬菌も殺菌できるように作られています。

欠点は薬局や通販では購入できず、必ず皮膚科を受診する必要があること。6%程度の割合で、副作用が出る場合があることです。

どちらにしても、爪水虫をしっかりと治療したいのなら、皮膚科を受診するのが基本です。

オススメ記事:爪水虫の塗り薬ルコナックを購入する方法と副作用

まとめ

ドラッグストアにはたくさんの水虫薬が置いてありますが、「爪水虫に効く」とパッケージ裏の”効能”に表記されている商品はありません。

足の裏の水虫専用の薬を爪に塗ってもまったく意味はないので注意しましょう。

爪水虫をしっかりと改善させるには、皮膚科に行って薬を処方してもらうの基本です。

自分の爪が爪水虫なのか、どういった治療法が最適なのか、専門医とよく相談の上でしっかりと治療しましょう。

治療期間は数カ月~半年程度かかるかもしれませんが、キレイな爪がとりもどせるでしょう!!

 

*にごり爪や変色した爪など、見た目が汚くなった爪にはクリアネイルショットαという爪ケアジェルがオススメです。

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