足の爪が臭くて、しかも洗っても臭いままだったら、どうすればいいのでしょうか?
「足が臭い!」に対する解決方法はネットで検索すればたくさん出てきますが、「足の爪の嫌な臭い」についての情報はありません。
そこで今回は、足の爪にスポットを当てて、その匂いの根本的な原因や対策を紹介します。
なぜ足の爪が臭くなるのか?
洗っても匂いが落ちないのはなぜか?
どうすればしつこい足の爪の匂いを除去できるのでしょうか?
足爪の臭いの根本的な原因とは?
ではまず、”体臭”の根本的な原因について説明します。
体臭のイヤ~な臭いの原因は、大きく2つ。
ひとつはワキガなどの原因となる汗腺からの分泌液の臭い。
脇の下にはアポクリン腺という器官があり、そこからの分泌液は汗とは違った特徴的なニオイを発します。
この分泌液の量には個人差があり、体質的にアポクリン腺からの分泌液が多いとワキガになってしまうのです。ワキガは不潔にしているのが原因ではなく、体質的な問題なんですね。
完璧に治療するには手術でアポクリン汗腺そのものを除去する必要があるでしょう。
アポクリン線はほとんどが脇の下にありますが、乳輪、耳の周り、肛門周辺などにも分布している場合があります。
ただ、アポクリン線は足の裏にはないので、足の裏の臭いの原因はもうひとつの理由によるものです。
それは…
雑菌の繁殖です。
よく「汗臭い」という表現を耳にすると思いますが、実は汗自体に臭いはありません。
ではなぜ、汗をかいた後の皮膚やシャツは汗臭くなるのか?
それは汗をかいたことによる湿度の上昇や、汗に含まれる栄養によって、雑菌が繁殖したからです。
汗臭さの正体は雑菌だったんですね。
足爪のニオイの5つの原因
実は足の裏はいろんな意味で、身体中で一番雑菌が繁殖しやすい場所でもあります。
「手に汗握る」という言葉があるように、手には緊張すると汗が出るような汗腺が多く分布しています。同じように足の裏にも汗腺がたくさんあり、暑かったり緊張すると汗をかきやすい部位です。
少しくらい汗をかいても、すぐに蒸発して乾燥できるのなら問題ないのですが…
多くの場合、足は靴下を履いていたり、靴を履いていたりと、密閉されていて湿度・温度が高い状態が保たれています。
汗をかきやすいのにそんな状態が続けば、そりゃあ雑菌だって繁殖するでしょう。
また、足の裏は雑菌がたくさんいる地面に触れる機会が多い割に、手のように手軽に洗うこともできません。
これらの要因によって足に雑菌が繁殖する。これが足の裏の臭いの原因と考えられます。
さらに足爪の嫌な臭いには”もうひとつの要因”があります。
それは爪まわりに垢が溜まりやすいってこと。
足爪の周りの皮膚との境目にある溝、そこはよ~く洗ったつもりになってても奥まで汚れが落ちず、垢が溜まっている可能性があります。
そもそも垢というのは、皮膚が新陳代謝した結果、皮膚表面から剥がれ落ちた古い角質のこと。これはもう雑菌の大好物!!
溜まった垢によって雑菌は大繁殖し、その結果足の爪が臭くなるわけですね。
足の臭いの原因
①足の裏には汗腺が多く、汗をかきやすい。
②靴や靴下を履くことが多く、湿度が高くなりやすい
③雑菌だらけの地面に触れる機会が多い
④足は外出先で簡単に洗えない
⑤爪まわりには垢が溜まりやすい
洗っても匂いが落ちないのはなぜか?
なぜ足の爪の匂いは、しっかりと洗っても落ちないのでしょうか?
その理由は嫌な臭いの原因物質「イソ吉草酸」(いそきっそうさん)にあります。
イソ吉草酸なんて初めて聞いたかもしれませんが、この物質は足の裏の常在菌が作り出す成分で、とにかく臭い!!
しかも悪臭を放つのに、洗っても落ちにくいというイヤ~な性質があります。
お風呂でしっかりと足の爪を洗い、お風呂から出てすぐに臭いをかいでも臭い!!その原因は、洗っても落ちにくいイソ吉草酸が原因なんですね。
足爪の匂いを除去する方法
足の爪のニオイの原因をまとめてみましょう。
足爪が臭くなる3ステップ
①足は湿度・温度が高く、雑菌が繁殖しやすい
②繁殖した足の常在菌はイソ吉草酸という悪臭物質を作り出す
③イソ吉草酸は洗っても落ちにくいので臭いままの足の爪に!!
というわけで、臭い足の爪対策には2つのアプローチが考えられることがわかります。
足爪まわりの雑菌が繁殖するのを防ぐことと、イソ吉草酸をしっかりと洗い流すことです。
毎日しっかりと洗う
毎日お風呂に入った時に足の爪をしっかりと洗う。これが足爪の臭い対策の基本です。
爪と皮膚の境目には垢や汗がたまりやすいので、その部位は重点的に洗います。
ちゃんと足専用のブラシを使って洗えば、爪と皮膚の溝の奥の奥までキレイになるでしょう。
ただし足爪ブラシで念入りに爪を洗うと、爪の表面や周りの皮膚を傷つけてしまう可能性があります。
気持ち良いくらいの力で優しく洗うのがポイントです。
イソ吉草酸を洗い流す
足の裏の雑菌が作り出したイソ吉草酸は、石鹸でしっかりと洗ったつもりになってもなかなか落ちません。
試しにお風呂でしっかりと足の爪を洗い、お風呂からでたらすぐに足の爪の匂いを確認してみてください。
匂わなければイソ吉草酸は洗い流せています。あとは足を清潔に保ち、常在菌の繁殖を防げば、足爪のニオイは予防できます。
ですがもし洗った後なのに匂いが残っている場合は、特別な対策が必要です。
オススメは重曹水でよ~く洗うこと。
イソ吉草酸は”酸”の一種だけに酸性の性質を持っています。弱アルカリ性で消臭効果の強い重曹を使うことで、しっかりと洗い流すことができます。
重曹を使った足爪の洗い方
①洗面器にお湯を入れる
②重曹をスプーン2~3杯ほど入れる
③足爪を浸けて良く洗う
これで足爪の嫌な臭いも消え去ることでしょう。
もしこれでも匂いが消えないという場合は、さらに強力な竹酢液を使う手もあります。
竹酢液は竹から作られる液体で、ホームセンターなどで販売しています。強い消臭・殺菌効果のを持っています。
その効果は重曹よりも強力!
竹酢液をお湯に溶かしてしっかりと足爪を洗えば、たとえ重曹を使っても残っていたしつこい匂いもきれいさっぱり消えるでしょう。
なるべく乾燥させた状態を保つ
やむを得ない場合を除き、基本的には裸足で生活するのがオススメです。
靴下を履くと湿気がこもり、強いニオイの原因になり得ます。
自宅では素足で生活するべきですし、眠っているときも靴下は履かない方がいいです。
仕事などでどうしても靴を履く必要がある場合でも、昼休みなどの空き時間には靴を脱いで、足を換気するのが足爪の臭い対策に有効です。
爪ケア商品を使う
足爪の雑菌を抑え、発生したイソ吉草酸を除去することが大切なわけですが、さらなる臭い対策としてクリアネイルショットαという爪ケア商品を使ってみるのもいいかもしれません。
クリアネイルショットαは竹酢液やティーツリーオイルが配合されていて、汚い爪をケアしてくれる専門の商品です。
クリアネイルショットαの内容液を嗅いでみると、スッとするような独特の香りがします。
これを毎日足の爪に塗布し続ければ、爪と皮膚との溝も、清潔に保つことができるでしょう。
足の爪のニオイ対策まとめ
足爪の周りは垢が溜まりやすかったり、密閉された高温多湿状態になりやすいので、雑菌が繁殖しやすい。
この雑菌が作り出すイソ吉草酸が嫌な臭いの原因です。
足爪を毎日洗って清潔に保ち、なるべく乾燥させた状態を保つ。
そして夜には重曹や竹酢液でしっかりと足の爪を洗う。
仕上げのケアとしてクリアネイルショットαを使う。
そうすれば長年悩んでいたしつこい足爪の匂いも、キレイさっぱりとなくなるのではないでしょうか。