足の裏が痒くなったり、足の指と指との間の皮膚が剥がれたり、水ぶくれが出来たりする水虫。
これを放置しておくと、水虫の原因である白癬菌が爪の中まで侵入してしまい、爪水虫(爪白癬)になってしまいます。
爪は皮膚とは違って感覚がないので、爪の色が変色したり、分厚くなったりはしますが、まったく痒みを感じません。自覚症状がまったくないので、自分では気づいていない潜在的な爪水虫患者もたくさんいることでしょう。
でも、爪水虫になったって、痒くならないなら放っておいてもいいんじゃ…?
そう思うかもしれませんが、爪水虫を放置して重症化してしまうと、恐ろしい事態が発生するかもしれません!!
爪水虫が重症化するとどうなるのか?
先日、ヨミドクターで爪水虫についての記事が掲載されていたので、その内容を少しだけ紹介します。
水虫は放置すると、治りにくくなり重症化する。
代表例が爪の水虫だ。当初は爪の端が白くなるだけでかゆみも感じないが、進行すると爪全体が黄白色に変わり分厚くなる。足の爪が靴にぶつかって痛み、歩行困難になることもある。
(中略)
水虫のために皮膚のバリア機能が壊れたところからブドウ球菌などが侵入すると、リンパ管炎を起こしたり皮下脂肪全体が化膿(かのう)したりする。足が腫れ上がり、症状が重い人は入院治療が必要となる。比留間さんは「足の病気は、生活に支障をきたす。早期の治療を心がけてほしい」と話している。(米山粛彦)
参照元:水虫、放置すると重症化 爪が変色して分厚く…歩行困難に(yomiDr.)
爪水虫を放置しておくと、水虫の再発や、家族への感染の原因になります。そればかりか、さらに重症化すると歩行困難に陥ることもあるのです。
爪水虫によって分厚くなった爪のままで硬い靴などを履くと、靴の中で爪が当たってしまい、激しい痛みの原因になります。痛みが強くなると、歩行が難しくなることも。
分厚く変形した爪が足指の肉に食い込んで、それが痛みや炎症の原因になることもあります。
爪水虫は放置していればいるほど治りにくくなるので、できることなら歩行困難になるほど重症化する前に治しておきたいところですね。
歩行困難になるほど重症化した爪水虫の治し方
薬局やドラッグストアで販売されている水虫薬は、あくまでも皮膚に根を張った白癬菌に対して殺菌作用を持つものであり、硬いケラチンで出来た爪の内部に侵入した白癬菌に対してはまったく効果を発揮しません。ドラッグストアには爪水虫を治療する薬はひとつも置いていません。
また、当サイトでは汚い爪水虫を改善させるために、爪ケアジェル「クリアネイルショットα」が効果があるのかを、私自身が実際に使って検証実験しています。その経験を踏まえて言うのなら、歩行困難になるほど重症化した爪水虫にはクリアネイルショットαを使ってもまったく意味はないでしょう。
では、どうすれば重症化した爪水虫を治すことができるのでしょうか?
方法はたった一つ。
皮膚科を受診して、しっかりと医師の指導の下で治療することです。
爪が分厚く変形した爪水虫の場合、塗り薬だけで治療するのは難しい場合が多いです。その場合は、爪水虫に効く内服薬を数か月飲み続けるという治療法を行います。
完全に爪水虫を改善できるとは限りませんが、より確実に爪の状況をよくすることができるでしょう。
まずは、自分の爪水虫の状態を皮膚科の医師に診察してもらい、適切な治療を受けるのが大切です。
まとめ
重症化した爪水虫を治療するには、皮膚科を受診すること!!
爪水虫を放置しておくと、自分の水虫も絶対に治らないし、家族への感染に繋がったりするし、歩行困難になっちゃうこともありえます。
爪水虫は自覚症状がなく、高齢者にもなるとほとんどの方が実は爪水虫になってしまっているともいわれています。
自分の爪を観察してみて、もし変色していたり、形が変だったりしたら、早めに手を打っておいた方が良いのではないでしょうか。